朝の身支度でシャツのシワを伸ばしたいけれど、アイロン台を出すのは面倒。そんな方に向けて、ハンガーに掛けたままスチームでシワを伸ばせて、アイロン台に置けばかけ面でプレスもできる「アイロン兼用」の衣類スチーマーを6機種比べました。温度を3段階で切り替えられる、コード付きのモデルに絞っています。

最初に決めておきたいのは2つです。ひとつは「スチームをどう出し続けるか」。ボタンに触れている間・押している間だけ出る機種と、1回押せば約1分出続ける機種、押すたびに出す・止めるを切り替える機種があります。もうひとつは「低い温度でもスチームを使いたいか」。6機種とも温度は3段階ですが、「低」でスチームが出せるのは日立 CSI-RX71だけで、ほかの5機種は低温をドライアイロン(スチームなし)として使います。

立ち上がり時間・スチーム量・連続スチーム時間は各社の測定条件での値で、メーカーごとに条件がそろっていません。

スチームの出し方と、低温で使いたいかで決める早見表

決めたいこと 候補 確かめること
電源を入れてすぐ、軽い本体で使いたい パナソニック NI-FS70C スチームはボタンに触れている間だけ出る。タンクは約130mL
ボタンを押している間だけスチームが出るほうが安心 パナソニック NI-FS60C 連続スチームは約7分(HIGH)と6機種で最も短い
低い温度でもスチームを当てたい 日立 CSI-RX71 立ち上がりは約30秒(高温)。低温スチームは量が少なく見えにくい
ニットの毛並みをブラシで整えたい 日立 CSI-RX51 スチームは高・中の2段階。付属はブラシアタッチメント
指を離したまま、何着もまとめてかけたい ティファール DV8070J0 スチームは中・高のみ。自動オフは約8分の放置で働く
消費電力800Wの機種がいい ティファール DV4050J0 立ち上がりは約40秒(高温)。ブラシは付属しない

スチーム量・連続時間・質量の比較表

数値は各社の公式サイト(仕様ページ・カタログ)と取扱説明書の記載です。公式の文字情報で確かめられなかった項目は「公式テキストで未確認」としています。

項目 パナソニック NI-FS70C パナソニック NI-FS60C 日立 CSI-RX71 日立 CSI-RX51 ティファール DV8070J0 ティファール DV4050J0
消費電力 950W 950W 950W 950W 950W 800W
本体の質量 約630g(スタンド含まず) 約690g(スタンド含まず) 約690g 約690g 約680g 約690g
立ち上がり時間 約15秒 約19秒 約30秒(高温)/約20秒(低温) 約30秒(高温)/約20秒(低温) 約19秒(高温) 約40秒(高温)
スチーム量 平均約15g/分(HIGH) 平均約15g/分(HIGH) 約16g/分(高温・1分間の平均) 約16g/分(高温・1分間の平均) 平均17g/分 通常 平均13g/分、ジェット 最大16g/分
連続スチーム時間 約8分(HIGH)/約13分(MED) 約7分(HIGH)/約11分30秒(MED) 約8分(高温)/約15分(中温) 約8分(高温)/約15分(中温) 約14分(中温) 約9分
タンク容量 約130mL 約115mL 130mL 130mL 140mL 120mL
スチームの出し方 静電タッチ式(触れている間) プッシュ式(押している間) ワンプッシュで約1分連続 ワンプッシュで約1分連続 ワンプッシュで約1分連続 押すと出て、もう一度押すと止まる
スチームが使える温度 HIGH・MED HIGH・MED 高・中・低 高・中 高・中 高・中
かけ面の温度(3段階) 約160/140/110℃ 約160/140/110℃ 約170/140/110℃ 約170/140/110℃ 公式テキストで未確認 公式テキストで未確認
かけ面 セラミックコート シルバーチタンコート セラミックコート セラミックコート セラミック アルミニウム+PTFE
自動で切れる機能 電源を入れて約60分放置で切れる 電源を入れて約60分放置で切れる スチームボタンを押さずに約10分で切 スチームボタンを押さずに約10分で切 約8分放置で温度が下がる 約8分放置でスタンバイモード
コードの長さ 約2.5m 約2.5m 約2.3m 約2.3m 約2m 約1.9m
付属のアタッチメント なし(スタンド・専用カップ) なし(スタンド・専用カップ) プレスアタッチメント ブラシアタッチメント なし(スタンド・計量カップ) なし(スタンド・計量カップ)
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パナソニックの「HIGH・MED」と日立・ティファールの「高・中」は、各社の温度表示の呼び方をそのまま載せています。ティファールの2機種は、取扱説明書でスチームを使うときは「中」か「高」に設定するよう案内しています。

スチームを出し続ける操作と、6機種それぞれが合わない人

パナソニック 衣類スチーマー NI-FS70C(カームブラック/クレイベージュ)

約630g・立ち上がり約15秒と、6機種で最も軽く立ち上がりが早い静電タッチ式

パナソニックのアイロン兼用モデルの上位機です。本体はスタンドを含まず約630g、スタンドを含む収納時は約715g。立ち上がりは約15秒で、スチームは「浸透スチーム 360°全方向噴射」とされています。スチーム量は平均約15g/分(HIGH)で、連続スチーム時間はHIGHで約8分、MEDで約13分です。

スチームはボタンに触れている間だけ出る静電タッチ式です。かけ面はフラットベースのセラミックコートで、温度はHIGH約160℃・MED約140℃・LOW約110℃。取扱説明書では、タンクに水を入れずにドライアイロンとしても使えるとしています。コードは約2.5mと、6機種で最も長い部類です。

合わない人: 1回押したらボタンから指を離してスチームをかけ続けたい人には向きません。スチームはボタンに触れている間だけ出ます。

仕様の出典: パナソニック NI-FS70C 仕様ページ

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パナソニック 衣類スチーマー NI-FS60C(モカグレージュ/クレイブルー)

温度とスチーム量はNI-FS70Cと同じで、押している間だけ出るプッシュ式

NI-FS70Cと同じシリーズのコンパクトタイプです。温度はHIGH約160℃・MED約140℃・LOW約110℃、スチーム量は平均約15g/分(HIGH)で、NI-FS70Cと同じ値です。違いは、立ち上がりが約19秒、本体がスタンドを含まず約690g(収納時約775g)、タンクが約115mLである点です。

スチームはボタンを押している間だけ出るプッシュ式で、かけ面はシルバーチタンコート。連続スチーム時間はHIGHで約7分、MEDで約11分30秒です。電源を入れて約60分放置すると切れる自動ヒーターオフ機能を備えます(取扱説明書)。

合わない人: 給水の回数をできるだけ減らしたい人には向きません。タンクは約115mLで、HIGHの連続スチーム時間は約7分と、6機種で最も短い値です。

仕様の出典: パナソニック NI-FS60C 仕様ページ

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日立 衣類スチーマー CSI-RX71(ネイビー/ベージュ)

6機種で唯一、温度「低」でもスチームが出せる。プレスアタッチメント付き

スチームの設定が高・中・低の3段階あり、低い温度でもスチームを当てられるのは6機種でこの機種だけです。1回スチームボタンを押すと約1分間スチームが出続けます。スチーム量は約16g/分(高温・1分間の平均)、連続スチーム時間は高温で約8分、中温で約15分です。

かけ面の温度は高約170℃・中約140℃・低約110℃で、セラミックコート。立ち上がりは高温で約30秒、低温で約20秒です。付属のプレスアタッチメントは、アイロン台がなくても衣類をはさんでプレスするための部品です。取扱説明書は、低温スチームはスチーム量が少ないため見えにくい場合があるとしています。

合わない人: 電源を入れてすぐに高温のスチームを使いたい人には向きません。高温での立ち上がりは約30秒で、NI-FS70Cの約15秒の倍です。

仕様の出典: 日立 CSI-RX71 製品ページ

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日立 衣類スチーマー CSI-RX51(アイボリー)

CSI-RX71と同じスチーム量で、スチームは高・中の2段階。ブラシアタッチメント付き

CSI-RX71と同じシリーズで、消費電力950W・タンク130mL・スチーム量約16g/分(高温・1分間の平均)・連続スチーム約8分(高温)/約15分(中温)は共通です。ワンプッシュで約1分間スチームが出続ける点も同じです。

違いはスチームの設定が高・中の2段階であることと、付属品がプレスアタッチメントではなくブラシアタッチメントであることです。かけ面の温度は高約170℃・中約140℃・低約110℃。スチームボタンを押さずに約10分たつと、自動的に「切」になります(取扱説明書)。

合わない人: シルクやニットなどに低い温度でスチームを当てたい人には向きません。スチームが使えるのは高・中だけです。

仕様の出典: 日立 CSI-RX51 製品ページ

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ティファール 衣類スチーマー スチーム ラフレ DV8070J0(アイボリーホワイト)

タンク140mL・スチーム平均17g/分と、6機種でいずれも最大の値

スチーム量は平均17g/分、タンクは140mLで、どちらも6機種の中で最も大きい値です。連続スチーム時間は中温で約14分。スチームボタンを1度押すと連続でスチームが出て、約1分で自動停止します。続けるときは再びボタンを押します(取扱説明書)。スチーム量は高・中の2段階です。

本体は約680gで、かけ面はセラミック。立ち上がりは高温で約19秒です。温度を「低」「中」「高」のいずれかにしたまま約8分使わずに置くと、オートオフ機能で温度が下がり始めます(取扱説明書)。Amazonの販売ページでは型番がDV8070J0Aと書かれており、商品名・色はティファール公式のDV8070J0と一致しています。

合わない人: 低い温度でスチームを当てたい人には向きません。取扱説明書は、スチームを使うときは「中」か「高」に設定するよう求めています。

仕様の出典: ティファール スチーム ラフレ 製品ページ

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ティファール 衣類スチーマー スチーム シュプレ DV4050J0(ブラック)

6機種で唯一の800W。通常スチームのほかにジェットスチームを備える

消費電力は800Wで、ほかの5機種(950W)より小さい値です。スチームは通常で平均13g/分、ジェットスチームで最大16g/分。押すとスチームが出て、もう一度押すと止まる「ワンプッシュおまかせスチーム」で、連続スチーム時間は約9分です。

本体は約690g、かけ面はアルミニウム+PTFE。立ち上がりは高温で約40秒、置いた状態で約8分たつとスタンバイモードになります。同じ「スチーム シュプレ」のシルバー(DV4030J0)にはアタッチメントブラシが付きますが、このブラック(DV4050J0)には付属しません(ティファール公式)。

合わない人: 電源を入れてすぐ使い始めたい人には向きません。高温の立ち上がりは約40秒で、6機種で最も長い値です。

仕様の出典: ティファール スチーム シュプレ ブラック 製品ページ

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買う前に確認したい設置・手入れ・使い方の条件

衣類スチーマーは高温の蒸気を出すため、取扱説明書に使い方の注意が多く書かれています。購入前に見ておきたい条件をまとめました。

  1. コンセントのとり方: 6機種とも消費電力は800〜950Wです。日立の取扱説明書は延長コードを使わず、定格15Aのコンセントを単独で使うよう求めています。ティファールの取扱説明書は、延長コードを使う場合は巻かずに定格15Aのものを単独で使うとしています。パナソニックの取扱説明書は、たこ足配線などで定格を超える使い方をしないよう求めています。
  2. 給水するときと入れる水: 3社とも、給水・排水は電源プラグを抜いてから行うよう求めています。入れるのは水道水です。パナソニックは常温の水道水、日立は上水道水と指定し、ティファールはミネラルウォーターや雨水などを入れないよう書いています(各社の取扱説明書)。
  3. 衣類との距離: パナソニックの取扱説明書は、ハンガーに掛けた衣類にはアイロン面を衣類から1cmほど離してスチームをかける使い方を案内しています。ティファールの取扱説明書は、コートや毛足の長い衣類はかけ面を離してスチームをかけ、皮革製品には使わないよう求めています。
  4. スタンドの置き場所: パナソニックの取扱説明書は、スタンドをじゅうたん・畳・ビニールクロスなど熱に弱い敷物や不安定な場所に置かないよう、また熱や湿気に弱い壁や家具の近くで使わないよう書いています。
  5. 使い終わったあと: パナソニック・日立・ティファールの取扱説明書は、タンクの水を捨ててから保管するよう求めています。日立の取扱説明書は、本体を冷ましてから水を捨て、しばらく使わないときはタンク内を1度水道水でゆすいで乾かすとしています。お手入れは、パナソニック・日立とも本体を60分以上冷ましてから行うよう案内しています。

洗濯物を部屋干ししてからシワを伸ばす流れなら、乾かす側の機器として冬の部屋干しに使う衣類乾燥除湿機の比較で、室温10℃での衣類乾燥時間を比べています。衣類スチーマーでは扱いにくい布団や毛布のケアには、マット不要のふとん乾燥機の比較がつながります。

候補にしたが外した機種と理由

  • パナソニック NI-FS40C: アイロン兼用ですが、パナソニックの比較表で温度調節がないモデルとされているため外しました。
  • パナソニック NI-GS420、NI-GS200: スチーマーとして使う専用モデルで、アイロン台でのプレスに使うかけ面を持たないため外しました。
  • 日立 CSI-RX70、CSI-RX50: CSI-RX71・CSI-RX51の前のモデルで、後継機が出ているため外しました。
  • ティファール トゥイニー ジェットスチーム DV9051J0: アイロン兼用ですが、ティファール公式でスチームが押した分だけ出るショットスチーム方式とされ、連続スチームの比較がそろわないため外しました。
  • ティファール スチーム シュプレ DV4030J0(シルバー): DV4050J0と同じ仕様でアタッチメントブラシが付くモデルですが、2026年10月の確認時点でAmazonで型番が一致する販売ページを確認できなかったため、ブラックのDV4050J0を載せています。

よくある質問

着ている服に、そのままスチームを当ててもいいですか?

当てないでください。パナソニック(NI-FS70C)の取扱説明書は「着用したままの衣類に使用する」ことを禁止事項に挙げ、日立(CSI-RX71)の取扱説明書も、スチームを手やひざにあてない、着用した衣類に使用しないよう求めています。脱いでハンガーに掛けてから使います。

タンクにミネラルウォーターや香り付きの水を入れてもいいですか?

入れないでください。6機種とも水道水が前提です。ティファールの取扱説明書はミネラルウォーターや雨水を、日立の取扱説明書はイオン水・井戸水やリネンウォーター・香料を使わないよう求めています。パナソニックの取扱説明書も、常温の水道水以外は入れないよう書いています。

スチームと一緒に白い粉が出てきたのですが、故障ですか?

パナソニックと日立の取扱説明書は、白い粉は水に含まれるミネラル分などによるもので、衣類についた場合は払うと取れると説明しています。ティファールの取扱説明書も、かけ面から白い粒子が出る原因の一つに水道水のミネラル分を挙げています。

延長コードにつないで使えますか?

日立の取扱説明書は延長コードを使わず、定格15Aのコンセントを単独で使うよう求めています。ティファールの取扱説明書は、使う場合は巻かずに定格15Aの延長コードを単独で使うとしています。パナソニックの取扱説明書は、たこ足配線などで定格を超える使い方をしないよう求めています。

仕様を確認した公式ページ(情報源)